『広報戦略を活用して、ブランドを構築する方法』を配布中。無くなり次第終了しますので、お早めに!
書籍紹介
広報戦略TOP > 広報戦略の発想法 > イシューブランディング3

イシューブランディング3
何とか家庭における電池需要を活性化させたいと頭を悩ませていた、
米国のある大手電池メーカー。
そこで同社は、電池のプロモーションではなく、
「火災報知器の未作動問題」という知られざる家庭内の問題を
世の中に啓発する方向に舵を切り、国際消防庁協会(IAFC)と
パートナーシップを結び、全米で啓発キャンペーンに乗り出したのです。
火災報知器のメンテナンスを欠かすことによって起きている火災被害の
理解を促進し、定期的な電池交換を促すプログラムです。
これが、現在も全米の5,300以上の消防署を巻き込んで展開されている
「Change Your Clock, Change Your Battery」キャンペーンです。
キャンペーン名を聞いても日本人にはピンときませんが、同社と
国際消防庁協会は、全米の家庭がいっせいに電池交換のタイミングが
持てるよう、実に素晴らしいアイデアを思いつきました。
どうすれば、ついつい忘れがちな火災報知器の電池を、確実に交換して
もらえるか?それには、すでにアメリカ中で習慣化している行為に相乗り
してしまえばいいのではないか!!
全米の人々がいっせいに時計の針を変える瞬間、つまり「サマータイム」
の開始と終了時に、ついでに電池も交換してもらおう、という狙いです。
時間が変わる時には、全米のテレビやラジオなどのメディアが、
「さあ、時計の針は変えましたか?」というメッセージを繰り返し送って
くれます。「時計を変えたら、電池も」という擦り込みさえ成功すれば、
実に容易に電池交換の習慣が実現するというわけです。
果たしてこのプログラムは成功し、同社の家庭用電池の売上は再び活性化
したのです。電池という商品の売りこみに悩んでいた同社ですが、
家庭火災のイシューを掘り起こし、社会啓発することによって、
結果的に電池の需要を活性化させること、広報戦略に成功したのです。




