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イシューブランディング
広報戦略でもう一度整理してみましょう。
世の中に溢れる商品やサービスの「価値」とは何か。
それは何らかのニーズを満たしていることです。
ニーズを満たさない商品は失敗し、やがて消え去る運命にあります。
お腹が空いたので何か食べたいというニーズにはレストランやカップ麺があるし、
食べ過ぎてお腹をこわしたら胃腸薬や病院(これもサービスだ)があります。
また現在、ニーズはさらに多様化しています。
お腹が空いたので何か食べたいが、雰囲気の良いレストランがいい。
どうせなら有名ラーメン店と共同開発したカップ麺がいい。お腹が痛いけれど
なるべく刺激の少ない胃腸薬がいい。キレイな病院のほうがいい――
現代の世の中は、多様化し過ぎた「ニーズ」の洪水に溺れそうです。
そして、世の中がこれほどまでに情報過剰になり複雑化すると、
そもそもニーズが何なのかさえ見えにくくなってきます。
商品の提供者が思っているほど、消費者はその商品が「何の役にたつのか」
分かっていません。その商品・サービスが何らかの問題を解決する画期的なもの
だったとしても、買い手がその「問題」そのものに気付いていなければ、
まさに「猫に小判」の状態なのです。
つまり、ある商品を広めたり売上を伸ばすひとつの方法は、
それが解決する問題自体を啓発して消費者の意識を変えたほうが効率が良く、
また効果的な場合がある、という結論になります。
こうした考え方と手法は「イシューブランディング」と呼ばれています。
「イシュー(issue)」とは「問題」や「課題」などと解釈されますが、
まさに商品自体を売りこむのではなく、(その商品が解決策となる)問題
そのものを世の中に啓発することで、結果として商品の認知度や売上アップを
もたらす、というコミュニケーションの考え方なのです。




