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事例 洗濯除菌啓発プログラム2――P&G
お昼のワイドショーで「奥様ご注意!洗濯物に残るバイ菌」として紹介された内容は、洗濯物のバイ菌を取り除く方法でした。
仕分けして洗うこと、すすぎには水道水を使うことに加え、
漂白剤や除菌ができる洗剤の使用、乾燥機やアイロンの活用などが紹介されました。
目に見えない汚れも落として清潔にすっきりするには、
こうした予防も欠かせない、と締めくくっていました。
主婦なら誰でも興味を持たずにはいられない、身近な洗濯に潜む意外な事実。
実は、この話題が取り上げられたのはこの番組だけではありませんでした。
ほぼ時を同じくして、この「洗濯物に残るバイ菌」の話題は、
キー局の複数のワイドショーや朝の情報番組、全国新聞などで
集中的に取り上げられ、世の中に大きな反響を呼びました。
洗濯してキレイになったと思っていたタオルや衣服に、
実は目に見えないバイ菌が残っていた。そしてそれは、
洗濯物を干すことで手に移り、手から口へと移る可能性もある。
――この事実は、家庭を預かる主婦に限らず、
多くの人々に新鮮な驚きを持って受け入れられました。
実はこの話題の裏には仕掛け人がいました。
洗濯洗剤などの日用品を開発・販売する、プロクターアンドギャンブル(P&G)です。
メディアで紹介されたこれらの実験結果は、全てP&Gが細菌の専門家と共同で行い、
レポートのかたちで提供されたものでした。
P&Gではこの活動を、「洗濯除菌啓発プログラム」という位置付けで実施しました。
生活用品メーカーにとっては、商品を提供するだけではなく、
消費者の生活に役に立つ情報を提供することもその重要な役割のひとつです。
今回実証された「洗濯物に残るバイ菌」の事実は、
全ての生活者にとって関わりのある有用な情報です。
だからこそこの話題は、ワイドショーの生活情報コーナーや新聞の家庭生活面で
大きく取り上げられたのです。
一方、この問題の解決策には、「除菌効果のある洗剤」を使用することも、
手間のかからない方法のひとつとして提案されていました。
つまり、この問題を消費者に知らせることは、
除菌のできる洗剤全般の需要を喚起することにもつながるものなのです。
そして、P&Gが世界中で発売している洗剤ブランド「アリエール」は、
除菌効果に優れた商品として広く認知されています。
消費者のためになる情報を開示し、同時にマーケティング目的も達成しました。
まさにこのプログラムは、「問題の啓発を商品需要につなげる」という広報戦略
イシューブランディングの発想にもとづいたものだったのです。




