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事例 「e-Business」という大舞台の誕生
アメリカでは95年当時、ネットスケープ社やマイクロソフト社などの西海岸系の振興企業が台頭し、その多くがソフトウェアの技術開発に
フォーカスしていました。
「ブラウザ戦争」という言葉に象徴されるように、ネットスケープ社や
マイクロソフト社のどちらがインターネットブラウザの市場を独占するか
ということが大きな話題になっていました。インターネットによって
パソコン同士がネットワークでつながり、今後はインターネットが通信
手段の主流の一つになってくると見られ始めた時代です。
一方、汎用機やパソコンなどで実績を積んできた東海岸にあるIBMは当時
どうだったのでしょうか?
IBMは既存の古い技術を扱っており、時代の流れから遅れているという
ネガティブなイメージを世間から持たれつつありました。
ところが、実際にはIBMはソフトウェアやハードウェア商品、
コンサルティングサービスを提供しており、
これら3種類のサービスを提供できる巨大企業はIBMだけだったのです。
ただ、彼らの提供するハードウェア商品は主流ではなくなりつつあり、
IBMが注目を集゜る機会はほとんどなくなっていました。
このままではハイテク技術の主導権が東海岸から西海岸系の企業に
移っていってしまう。この流れに対してIBMはどのように対処し、
生き延びていけばいいのか、大きな課題に直面していた。
ガースナー社長はIBMにとってインターネットを重要な課題として捉え、
公の場でいつもこう語りました。
「世界はつながっていない独立したデスクトップ型のパソコンから
ネットワーク型のパソコンに移行していく。そして、
社内LANを始めとするネットワークの仕事はIBMの得意分野である。」
そして、IBMはインターネットビジネスに本格的に取り組むべく、
「インターネットディビジョン(部門)」を編成。
その部署ではIBMのインターネットビジネスの取り組みについて、
どのようなコミュニケーション戦略をとるべきかについて考える
特別な部署。いかにIBMをポジショニング(位置付け)すればいいか、
あるいは競合企業とどのように比較されるべきかなどが
中心的な課題でした。
広報戦略の続きは次回。




