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事例 「e-Business」という大舞台の誕生
苦労の末にIBMが考え出したコンセプト、"e-business"
その意味は、インターネットを活用したあらゆるビジネス活動の総称、
また、インターネットの未来を現す姿として考え出されました。
全体会議でも「このコンセプトでいこう」と一致。
その後、PR会社はIBMのトップや担当者と徹底協議し、
"e-business"の意味に統一性を持たせました。
PRすべき内容は決まり、あとは、いかにしてその言葉を打ち出していくかです。
PR会社は2つのプログラムを進行させていきました。
一つ目に、アナリスト向けに行われる説明会で発表することです。
具体的にはIBMの重役がインターネットに関するメッセージ、およびIBMの
戦略について紹介です。毎年アナリストから必ず「IBMはこれからどこに
向かおうとしているのか?」と聞かれるので、あらかじめ答えを用意しておく
のです。アナリストたちの評価がマスコミの露出内容に影響を与えるため、
それを見越したうえでの発表です。
二つ目は、記者発表会です。
著名なビジネス誌の記者やアナリストたちが出席します。
ただし、メディアだけでなく、IBMの法人顧客も多数集まった数百名規模の
イベントとなり、当日の進行はビデオで"e-business"のコンセプトを紹介しました。
また、有名企業の顧客とIBMの重役が一緒に舞台に上がって挨拶を行ったり、
IBMの担当者が記者からの質問に次々と答えるなど、
ライブ感溢れる雰囲気で成功を収めたのです。
そしてその会見の内容は、「USAトゥデイ」や「ワシントンポスト」など
多くの影響力あるメディアに大きく取り上げられました。
特に、「USAトゥデイ」には、ガースナー氏のコメントが
これ以上にないくらい良い形で紹介されて反響を呼びました。
その後、広告代理店による"e-business"の大規模な広告キャンペーン
が大きなインパクトをもたらし、メディアやアナリストへの広報戦略、
広告展開により、一気に"e-business"という言葉が広まっていったのです。
その言葉の普及と同時に、IBMのインターネット部門の認知度も急速に高まり、
「インターネットを活用した法人相手のビジネスについてはIBMに相談しよう」
というブランドイメージが定着したのです。
もちろん、サービスの利用も爆発的に増加していきました。




